日本の戸籍を持つことができるようになる(子供と同じ戸籍に入れます)
配偶者や子が日本人の場合、家族で同じ戸籍に入ることができます。
お子さんの小学校や中学校の入学前に、日本に帰化しておきたいという外国籍の方も多数おられます。
その場合に、お子さんも含めて家族で帰化する人もいれば、お父さんだけ、お母さんだけで帰化するなどケースは様々ですが、帰化して日本人になることで戸籍を持つことができるようになり、日本人の配偶者の方や子供と同じ戸籍に入ることができます。
日本の名前が持てる
帰化申請をすると、日本人としての名前を持つことができます。
これまで使っていた通称名や、母国での名前にすることも可能です。
姓(名字)も含めて、日本人としての新たな名前を自由に決められます。
帰化すると、今後は日本人として日本の社会で暮らすことになります。
これまでは、本名とは違う通称名で過ごしたり、言われなき差別を受けたりすることもあったかもしれません。日本人としての本名を持つことで、そのような不便や嫌な思いから少しでも解放されるようになるでしょう。
就職、転職が自由にできる(ビザに縛られない)
これまでのビザ(在留資格)に縛られることなく、自由に働くこともできます。
永住等のビザを得ている場合を除き、これまでは在留資格に基づいた労働に制限されていたかと思いますが、自分のやりたい仕事をすることができます。
日本のパスポートを持つことができるようになる
日本に帰化し、日本のパスポートを取得することで、世界中の多くの国々にビザ(査証)なしで旅行することができるようになります。
自分の国籍が日本になることで、これまでの母国に帰る際に不都合な面もあるのではとお考えになる方もいらっしゃいますが、日本のパスポートはビザなしで渡航できる国、地域が最も多く、帰化前の母国に帰る際にもほとんど問題は生じません。
※長期の出国の場合にはビザが必要となることが多いです。
日本のパスポートを保有し、ビザなしで渡航できる国、地域は2018年で190カ国となっており、ビザ免除で旅行できる国や地域が最も多くなっています。
再入国許可が不要になり、出入国が自由になる
日本人になるので当然ではありますが、日本からの出国および日本への入国が自由に行えます。
これまでのように再入国許可といった手続きを踏む必要はなくなります。
自由に海外旅行に行くこともできます。
各種ローンが受けやすくなる
日本人になることで信用力が増すため、住宅ローンや自動車ローン、事業用ローンなど、各種融資が受けやすくなります。
確実にローンが受けられるというわけではありませんが、帰化することで銀行との取引も行いやすくなります。
市区町村の役所での煩雑な手続きが無くなる
これまでのように、日本の役所で面倒な手続きを行う必要がなくなり、また最寄りの役所で簡単に公的書類が入手できるようになります。
もちろん在留カードを所持する必要もありません。
社会保障面(年金・保険・教育・福祉)で日本人と同じ権利が得られる
日本人と同じく年金や保険、教育、福祉などの社会保障を受けられます。例えば、事故や病気などで生活が立ち行かなくなってしまった場合、生活保護などを受ける権利が得られるのです。これらの社会保障を受けられることは、今後日本で長期的に暮らしていくために重要なことと言えるでしょう。
住居を借りる(賃貸)のにも有利になる
賃貸物件などの住居を借りる場合に有利になります。近年は外国人を専門とする不動産会社や保証会社も増えていますが、いまだに日本人向けの物件よりも、物件数や家賃などの面で劣ることも少なくありません。
また、外国人は日本人の連帯保証人を付けなければならないというケースも多く見られます。
帰化により、住居の選択肢が増え、スムーズに借りやすくなるでしょう。
参政権が得られる
日本人になるため、日本の選挙に参加することができるようになります。
外国人のままでは就くことのできない職業に就くことができるようになる
外国籍のままでは、一部を除いて公務員になれませんが、そういった制限なしに公務員等になることが可能になります。
ビザの更新の手間や不安が無くなる
ビザ(在留資格)を取得し、更新し続けなければ日本で暮らせないという方も、日本に帰化して日本国籍を取得することで、ビザの問題がなくなります。
更新の手間がなくなりますし、更新できるのかといった不安もなくなります。
日本人になれば入管に行く必要もありません。
就労系のビザの方など、日本に住めなくなるかもしれないという不安が無くなることが、一番大きなメリットかと思います。
強制送還の心配がなくなる
強制送還されるなどの心配も無くなります。普通に生活していればそこまで心配する必要はありませんが、一応大きなメリットと言えるでしょう。帰化後は日本人として社会に認知されるため、どれだけ悪事を犯しても強制送還されることはありません。罪を犯した場合は、日本の法律で裁かれることになります。
ちなみに永住権では、何か素行に問題があった場合、強制送還の対象になります。
強制送還後は、再度日本へ入国することが非常に難しくなります。
特に、これまで外国籍であることにより苦しまれていた方は、日本に帰化することで精神的な負担から逃れられたり、精神的な負荷が軽減する可能性があるため、大きなメリットになるかと思います。帰化後の名前も自由に決めることができます。